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何で介護の給料って安いの?給与相場と業界の原因を解説!給料をあげるために必要なこととは?

就職・転職
今回は介護士になりたいと考えている方必見、介護業界の給料について一般業界での数値も踏まえ比較、解説します。自分のやりたいことを仕事にしたが思ったより給料が少なく、辞めざるを得ない状況になる前に是非ご確認下さい。 これから就職する方は希望の職種は決まっていますか? 数々の業種が存在する今日、『人の役に立てる仕事をしたい』と考え介護士になってみたいと考える方も少なくありません。 今回は介護士になりたいと考えている方必見、介護業界の給料について一般業界での数値も踏まえ比較、解説します。 自分のやりたいことを仕事にしたが思ったより給料が少なく、辞めざるを得ないという状況にならないように、事前に給料の相場や、業界の構造をおさえておきましょう。
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(1)介護士の平均給料と年収は?

出典:https://www.photo-ac.com/

はじめに一般産業の給料と各介護士の種類別の給料相場をご覧下さい。

  • 全産業平均・・・¥329,600
  • 福祉施設での介護職員平均・・・¥219,700
  • 訪問介護員平均・・・¥227,000
  • ケアマネージャー・・・¥262,900

と、介護職の給料は一般産業平均と比べ約11万円低いです。

また平均年収は

  • 全産業平均・・・440万円
  • 常勤介護士・・・320万円

と更に差は歴然です。

次章で理由は解説していきますが、低給料には介護施設での収入源が大きく関わってきます。

(2)原因は介護報酬にあった!介護報酬と給与相場の関係とは?

先ほど軽く触れましたが、介護業界の低収入の原因は介護施設(事業所)の収入源です。介護業界では介護事業所に支払われる収入を介護報酬と呼びます。

この介護報酬とは介護事業所が利用者にサービス提供をする事への報酬を示し、事業所はこの報酬額で介護サービスを提供し、利益を出さなくてはなりません。

事業所に支払われる介護報酬の内、全体の9割を国、残り1割は利用者が支払います。

そのため介護報酬は公定価格となってしまい、支払われる額の上限も国によって決定されます。 よって介護士に支払う給与を上げづらいという環境が生まれてしまうのです。

勘の鋭い方は、ここで『雇う人を減らせば良いのでは?』と考えるかもしれません。事実、介護サービスの運用で最もかかっている運営費は人件費です。

施設介護では介護報酬の6〜7割、訪問介護(ホームヘルパー)では人件費が全体の約9割を占めています。

しかしながら、介護業界は慢性的な人手不足であることに加え、介護サービスの質は従業員の質に直結するため、人員を減らし、従業員の負荷を高めることは、サービスの質低下や離職につながりかねません。

加えてサービス内容も国によって規定されており、変更することができないため、人員を減らすことは難しい選択肢となっています。

(3)介護業界の給料が少ない理由、その黒幕とは?

このように、介護事業者に支払われる介護報酬は国が制限をかけ大部分は国が支払います。そのため、介護士一人一人の給料を上げるためには支給される介護報酬全体を増やさなくてはなりません。

しかし、2015年の4月より介護報酬は2.27%下げられており、給料を上げるどころではありません。 では、介護業界の給料が少ないのは国、政府側が問題なのでしょうか?

ところが、そうとも言い切れないのです。 実は、介護報酬が下げられた事の理由の一つとして、特養などを運営する社会福祉法人側の内部留保が挙げられております。

実際、1施設あたり3億超の内部留保を所持しており、修繕費などを差し引いても約1.6億円に上るため、 国としては内部留保を介護職員の人件費に回させる狙いがあり、介護報酬を下げたのです。

しかし、約14%の社会福祉法人は内部留保を持っていないのも事実であり、サービス内容や利用料金で差別化が難しく、政策変更の煽りを受けやすい業界の構造が最大の原因になっています。

(4)介護士が給料を上げるにはどうしたら良いの?

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/720358

政府側も対策をしていないわけではなく、職員の賃金などの改善を目的とし、加算金を1.65%増やしております。

これは全介護職員の給料を約月1.2万円増加することが可能ですが、施設側は全介護職員の給料を一律で上げないところが多いのです。

そこで、介護職員が自ら動き、給料を上げる方法をご紹介致します。

資格を取得する

紹介した通り、施設によっては一律で給料を上げることに後ろ向きな施設がありますが、その意見として、一律で上げるのではなく有資格者に重点配分したい、と主張する施設が多いです。

そのため、介護士側も介護士になれた事に満足するのではなく、さらなるキャリアアップを望み資格を保有する必要があると分析できます。

一番有名なのが旧介護ヘルパー2級である、介護職員初任者研修を取得した後に国家資格でもある介護福祉士の資格取得を目指すパターンです。

ただ、国家試験を受験する際には介護業界で従事した年数などの受験資格も存在するため、受験希望の方は一度調べてみましょう。

福利厚生が整っている施設に就職もしくは転職

 いざ資格を取得しても、最終的に給料を上げるかどうかの判断は各事業所が行います。そのためいくら資格を取得し、スキルアップしても、給料が上がらない場合は、潔く転職を考えてみるのも一つの選択肢となります。

介護士さんの中では利用者の感謝の言葉を聞くとなかなか辞められない、という方もいらっしゃいますが、 自らの首を締めながら仕事を続けることは長続きせず、結果的に悪循環を生みやすいです。

心苦しいとは思いますが、自らの生活を支えるため、自分のスキルを前向きに評価してくれる職場に転職することも一手段なのです。

(5)まとめ

いかがでしたでしょうか?給与面がなかなか充実しない介護業界ですが、経済的事情や原因を知ると自ずとそれに対する対策も見えてきます。

ご紹介した方法の他にもきっとご自分に合った方法が見つかるはずです。せっかく希望した介護業界に就けたのに生活ができなくて辞めざるを得ない、 といったことにならないように、スキルアップや職場選びは慎重に行っていきましょう。

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