介護に関わるすべての人を応援します

重労働がなくなる?介護業界をサポートするロボット最新事情

テクノロジー
「体力を使った仕事が多く大変そう」というイメージのある介護業界ですが、高齢化社会に伴う利用者増が予想される中、働きやすい環境整備が進められています。 こうした状況で、現在進められているのが、介護現場におけるロボット技術の活用です。 2013年度より経済産業省、2015年度からはAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の事業として、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」を実施しています。今回は、介護の現場で徐々に導入されている最新のロボット事情をご紹介させていただきます。 参考:公益社団法人かながわ福祉サービス振興会
公開日
更新日

(1)介護ロボットとは?

「介護ロボット」という言葉自体に具体的な定義があるわけではありません。同義語として「介護支援ロボット」や「介護福祉ロボット」などもありますが、現在は場合に応じて使い分けられているのが現状です。

(2)介護ロボットの主な3種類

まだまだ開発が進められたばかりの介護ロボットですが、主に下記の3種類を中心に開発が進められています。ここからは、開発が進む介護ロボットを各ジャンル別に見ていきましょう。

  • 介護支援型→入浴・排泄など介護業務の支援をするロボット
  • 自立支援型→歩行・リハビリ・食事・読書などの自立支援をサポートするロボット
  • コミュニケーション・セキュリティ型→癒してくれたり、見守ってくれるロボット

(3)日常生活の負担を減らす介護支援型ロボット

入浴や排泄など、要介護者の日常生活をサポートするロボットをご紹介させていただきます。介護福祉士はもちろん、施設を利用する要介護者の精神的負担を減らすものもあり、今後の普及が期待されています。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例①:大阪万博でも展示!入浴の負担を減らす人間洗濯機

(参考 :株式会社ハンディネットワークインターナショナル

三洋電機テクノクリエイトが販売する「hirb」は、介護の現場で重労働の一つである、入浴の負担を減らすために設計されたケアバスです。

1970年の大阪万博で提案された人間洗濯機、理美容院がコンセプトのもとになっており、機械を使えば、簡単に介護者の全身をきれいに洗うことが可能です。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例②:ベンチャー企業により生まれた排泄検知器

(参考:株式会社aba

2011年に創業し、千葉県船橋市に拠点を構える株式会社abaでは、現在、介護業界向けの排泄検知器の開発が進められています。

尿や便の臭いにセンサーが反応し、アラームなどで知らせる仕組みになっており、介護者の負担軽減や要介護者両者の自立支援につながると期待されています。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例③:介護士福祉士の腰痛も軽減!優しい抱き上げで負担を軽減する支援ロボット

(参考:独立行政法人理化学研究所

理化学研究所で開発が進められているのが介護支援ロボット「RIBA(リーバ)」です。要介護者をベッドや車椅子から抱き上げ、移動するという一連の作業を介護福祉士に代わって行います。

ロボットにはセンサーが備え付けられており、被介護者の位置や姿勢などにも柔軟に対応でき、現場の負担を減らすことができます。

(4)厳しいリハビリやトレーニングをサポートする自立支援型ロボット

リハビリやトレーニングの現場でもロボットの開発や利用が進みつつあります。ここでは、要介護者の日常生活をサポートするロボットをご紹介させていただきます。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例④:リハビリの強い味方!脳からの電気信号に反応し歩行をサポート

(参考:大和ハウス工業株式会社

立ち座りや歩行などの日常動作をサポートするロボットです。歩行操作などのさまざまなトレーニングが行えます。人が動こうとする際に脳から伝達される電気信号に反応し、モーターが作動。要介護者の歩行のアシスト、自立支援を促進します。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例⑤:介護士のリスクも大きい移乗介護をサポート

(参考:パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社

ベッドと車椅子のスムーズな移動をサポートするのが、パナソニックが発売するベッド型の介護ロボット「リショーネ」です。

通常は2~3人のスタッフによる持ち上げが行われ、身体的負担やリスクが大きい移乗解除をサポートし、現場業務をスムーズにします。

使いやすさや使い勝手の良さなどからシンプルなベッド型のデザインを導入、販売やレンタルなど、予算に応じた利用プランが用意され、導入が進められています。国際安全規格の認証も取得した安全性の高さも魅力です。

(5)認知症予防にも役立つ!コミュニケーション型ロボット

コミュ2

高齢者福祉施設などで相次いで導入され、注目されているのがコミュニケーション型の介護ロボットです。

人間の言葉を理解し、コミュニケーションを取ることができるロボットの導入により、要介護者の物忘れやボケ防止、認知症の予防やセラピー効果などの効果が期待されています。

ここではレクレーションなどでも大活躍の最新会話型ロボットをご紹介します。

要介護者の日常生活をサポートするロボット 具体例⑥:最新ニュースも話せる会話型介護ロボット

(参考:富士ソフト株式会社

富士ソフト株式会社が発売している「パルロ」は、きちんと相手の目を見て頷くなど、双方向のコミュニケーションが可能なロボットです。

ニュースなどの最新時事情報にも対応、表情豊かに要介護者の方と話すことができ、現場を和ませるだけでなくボケや認知症予防などにも効果的です。

パルロについて、より詳しい記事はこちら

→『介護現場で活躍!ロボット「PALRO(パルロ)」とは | 価格や機能を解説

(6)終わりに

介護業界でのロボットの導入は、まだまだ始められたばかり。人手不足や負担軽減の面から開発が進められていますが、施設ごとの細かいニーズに対応しなければいけない点などから、十分に普及が進んでいない部分もあるようです。

いくらロボットが導入されて便利になったとしても、介護の本質的な部分には人間の感情が必要不可欠です。

こればかりは技術で代替できるものではありません。

働きやすい環境整備も進む介護業界。いま現場ではあなたの優しい心を求めています。もし少しでも興味があるようでしたら、介護業界のドアを叩いてみてはいかがでしょうか?

この記事が気に入ったら
いいねしよう!