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耳鳴りとストレスの関係|ストレス性耳鳴りの原因やその予防の仕方など

病気
数多くの人が悩まされている「耳鳴り」の症状「ストレス」の関係から、耳鳴りの治し方をまとめます。耳鳴りの原因には、長期的なもの(生活習慣など)から短期的なもの(大きな音を長く聞いていた)まで、多種多様なものが存在します。その中でも、本記事は日々の生活から身体的・精神的なストレスをできるだけ排除することで、耳鳴りの予防・治療が図れるのだ、ということを説明してきました。読者の方がストレスからくる耳鳴りの解消しようとする際、本記事がその参考になれば幸いです。
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(1)耳鳴りとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/354390

キーンと言う不快な音が鳴り響く「耳鳴り」。悩まされている人は、意外と多いのではないでしょうか?実は、耳鳴りには2種類存在するといわれています。

その2種類とは、「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」です。それぞれの違いを見ていきましょう。

自覚的耳鳴り

一般的な耳鳴りと呼ばれているのが、自覚的耳鳴りです。キーンという耳鳴りがします。このタイプの耳鳴りが「自覚的」とされているのは、この音が、実際に発生している音ではなく、本人のみが感じている音であるからです。早朝や深夜など、静かな時に発生しやすいのが特徴です。

他覚的耳鳴り

他覚的耳鳴りは、間接的に起こる耳鳴りです。動脈などを流れる血液の音が耳鳴りとして聞こえる場合があります。

先ほど紹介した自覚的耳鳴りは、耳鳴りが起こっている本人にしか聞こえない耳鳴りである一方、他覚的耳鳴りの場合、聴診器を使えば他人にも聞こえることがあります。

(2)耳鳴りが起こる仕組み

まずは、人が音を聞く仕組みから説明しましょう。基本の仕組みは、

  1. 鼓膜が振動
  2. その振動が耳小骨で増幅
  3. さらに耳の奥に伝達
  4. 蝸牛(かぎゅう)が音を電気信号に変換
  5. 脳に伝わる

という形になっているといわれています。

耳鳴りがするのが「高音」を補っているから

耳鳴りを起こしやすい人のほとんどは、高音が聞こえにくい難聴になっており、蝸牛に異常があることが多いです。蝸牛とは、音を電気信号に変えるパーツです。この蝸牛が、聞こえにくい高音を自ら補おうとして、電気信号を増幅させます。その結果、キーンと言う耳鳴りが起きるのです。

(3)日常生活から考えられる原因

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2619288

耳鳴りが起こる原因は、日常生活にたくさん潜んでいます。逆に言えば、耳鳴りを引き起こす「唯一絶対の原因」というものはいまだ特定されていないのです。耳鳴りを引き起こす数ある要因の中でも、主なものとして挙げられるのは、次の4つです。

精神的&身体的なストレス

仕事や家庭、人間関係や睡眠不足などの状況により、人は様々な精神的ストレスや身体的ストレスを抱えています。このようなストレスを長く・多く抱え込んでしまうと、自律神経が乱れて、耳鳴りが起こるといわれているのです。

耳あか

耳あかが溜まりすぎると、外耳道をふさいでしまいます。そうすると、耳が詰まったようになり、ガサガサしたような耳鳴りが起きやすいといわれています。

もし耳鳴りを感じていて、耳のお掃除をあまり行っていないという自覚をお持ちの方は、耳のお掃除をすることで耳鳴りを解消できる可能性があります。

大きな音を聞く

すぐ側で、大音量や爆発音などを聞いた後に、いきなり耳鳴りが起こるときがあります。これは、過度に大きな音の刺激を受け、蝸牛に若干の損傷が生じるためです。ただ、大きな音を聞くことにより受ける蝸牛のダメージにより、音を感じ取る機能が低下してしまうのです。

薬の副作用

抗菌薬や解熱、鎮痛薬や抗うつ薬、糖尿病や利尿薬の薬などのこれらの薬を服用していると、副作用として耳鳴りを起こすことがあります。もし、薬の副作用かな?と思ったら医師に相談してみましょう。

(4)耳鳴りの原因の大半がストレス?

上記のように、耳鳴りには様々な原因があります。この中で、原因の大半を占めているのはストレスだと言われています。

はっきりした根拠はまだ未解明

しかし、それを証明する科学的根拠は、まだないのが実情です。有力な説としては、ストレスが自律神経を乱し、血管の循環障害を起こす、といったものです。

(5)耳鳴りと生活習慣の関係性

寝不足が続いたり、ストレスを抱えやすい生活習慣を送ったりしていると、自律神経が乱れて耳鳴りが起こりやすくなります。自律神経とは、当サイトの他の記事でも紹介している通り、日常生活における心身の「動」と「静」のバランスを保つための働きを担っています。

耳の場合、交感神経が優位に働き、体の機能を活発化しようとしているとき(例:仕事中)には働きが促進され、副交感神経が優位に働き、体がリラックスしようとしているとき(例:寝ているとき)は働きが抑えられる、といった具合に、自律神経の影響を受けます。

ですので、生活習慣・生活リズムの乱れにより、自律神経のバランスが崩れてしまうと、「休みたいのに、小さな音にも耳が過敏に反応してしまう」といった具合に、耳の働きにも悪影響を及ぼすことがあります。

同じ原理で、耳鳴りも発生している、という可能性も大いに考えられるのです。そのため、耳鳴りを抑えるにあたり、生活習慣の見直しは有効なアプローチの一つであるといえるでしょう。

(6)耳鳴りをともなう疾患「突発性難聴」

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/197988

「突発性難聴」とは、ある日突然、聴力が奪われる・低下するという症状です。ミュージシャンなどがしばしば患う疾患として話題になっているため、一般には耳馴染みのない疾患ですが、実は、ストレスをため込んでしまっている方であればどんな方でも発症可能性を持っている疾患と言われています

実際、年間3万人もの人に発症が認められているため、意外と身近な症状なのです。大人も子供も突発性難聴になる可能性があるので、気をつけなければなりません。

片耳の聴力が低下する

突発性難聴の特徴は、片耳の聴力が低下することです。聴力低下のレベルは様々で、耳が詰まったような聞こえ方をする人もいれば、全く聞こえなくなる人もいます。場合によっては、めまいを併発することもあるようです。

(7)耳鳴りをともなう疾患「メニエール病」とは

厚生労働省が特定疾患に指定している「メニエール病」。この病も、ストレスと耳鳴りが関わっている疾患と言われています。

ぐるぐる&ふらふらする症状

メニエール病の症状は、主にめまいです。ぐるぐる回るような回転性のめまいや頭がふらふらするようなめまいを起こします。

内耳の膨張で起こる

メニエール病は、内耳の膨張で起こると言われています。内耳は、バランス感覚を保つ役割を持っているため、膨張が邪魔をしてめまいを起こすのです。

(8)日常生活からできる予防法

耳鳴りの症状が悪化すると、仕事や家事などに支障をきたしかねませんから、早めに予防しなければなりません。耳鳴りの原因がストレスにあるなら、ストレスを溜めないのが一番の近道です。そのためには、次の方法を試してみるのもおススメです。

運動

運動中に分泌されるアドレナリンは、ストレス解消に役立つと言われています。ウォーキングやサイクリングで構いませんので、通勤や通学に組み込んでみてはいかがでしょうか

睡眠

なるべく、きちんと睡眠時間を確保したいところですが、それが難しい人は、質の良い睡眠を目指してみましょう。寝具を変えてみたり、就寝前に瞑想をしてみたりするなど、睡眠の質を高める方法には様々なものがあります。

食事

栄養バランスが偏った食事は、身体の負担を大きくし、後に身体的なストレスにつながります。できるだけ体に負担をかけない、バランスのとれた健康的な食事を目指しましょう。

ただし、過度に好きな食べ物を我慢したり、食べる量を減らしたりしてしまうのは推奨しません。なぜなら、食生活に関する極端な変化は、新たなストレスを生んでしまうだけでなく、その食習慣を長く持続させることを難しくしてしまうからです。

このあたりのバランスを保つのは、栄養に関する深い知識を持つ栄養士などの医療関係者以外の方にとっては難しいものです。

そのため、本サイトの他の記事を参考にしたり、栄養士などにアドバイスを仰いだりしながら、無理のない範囲でストレスフリーな食生活を目指しましょう。

(9)対処法

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/403286

耳鳴りに悩まされ、すぐにでも対処したいときには、次のような行動をとってみることを推奨します。

リラックスした状態を保つ

強い耳鳴りが起こった時は、強いストレスを抱えている可能性があるので、リラックスを目指しましょう。簡単にできるのは、深呼吸やストレッチです。

時間がある時は、マッサージを受けたり、仮眠するのもおすすめです。音楽を聴いてリラックスする方法もありますが、耳は休めた方が良いでしょう。

病院に行く

どうしても耳鳴りが治らない場合は、病院に行って治療した方が無難です。病院では、以下のような方法で改善を目指します。

検査

検査をして耳鳴りの原因を突き止めます。施設によってやり方は異なりますが、以下のような方法があります。

  1. ティンパノメトリィ

鼓膜が正しく振動するか検査します。

  1. 耳管機能検査

耳管が開閉するか検査します。

  1. 耳管通気法

耳管に空気が通るか調べます。

  1. 画像検査

X線検査で耳の構造をチェックします。

  1. ピッチマッチ検査

自分の耳鳴りに似た音を調べる検査です。

  1. ラウドバランス検査

耳鳴りの音の大きさをチェックする検査です。

治療薬

耳鳴りの症状に合わせて、治療薬も処方してくれます。主に、次のような薬があります。

  1. メチコバール

ビタミン剤の一種です。耳鳴りの処方薬として、ビタミン剤は最も処方されています。

  1. アデホスコーワ

めまいの改善で処方される薬です。

  1. ストミンA

内耳と中枢神経に原因がある耳鳴りを改善させる時に処方されます。仕様と容量を間違えると、胃のむかつきやのぼせなどの副作用を起こすかもしれません。

  1. ステロイド

発症したばかりの耳鳴りの場合は、ステロイドで点滴を打ちます。または、内服薬を使う場合も多いです。

  1. イソバイド

メニエール病と診断された場合に処方されることが多い薬です。内耳のリンパの流れを良くしてくれます。

(10)ストレスをためないことが耳鳴りの効果的な予防法

今回の記事では、耳鳴りとストレスの関係から、治療法までをまとめていきました。

耳鳴りは、音自体は小さいとはいえ、違和感や不快感を催します。その違和感や不快感が更なるストレスとなり、耳鳴りを悪化させる場合もあります。

そのため、耳鳴りの症状がある場合、不快感をとにかく取り除こうと躍起になるのではなく、まずは耳鳴りについて少しでも理解を深めていき、できるだけ冷静に対処していくことが必要なのです。

耳鳴りそれ自体は、病気ではなく、あくまでいち症状なので、心身にストレスをかけないように普段から意識するだけでも、十分予防や対策はできます。

是非本記事だけでなく、当サイトの他の記事や他の本・インターネットサイト、かかりつけの耳鼻科の先生のアドバイスを参考にしながら、早めの治療を目指しましょう。本記事を読んだ方が、耳に関するストレスをできるだけ減らせることを願っています。

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