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デイケア基礎知識|サービス内容/料金/役割/利用対象者等まとめ

施設サービス
高齢化社会が進む昨今、デイケアやデイサービスなどの老人向けサービスのご利用をお考えの方が増えています。 しかしながら、どこがどのようなサービスを提供していてどう言う人に向いているのかと言うことはあまり浸透しておらず、施設選びに非常に困惑してしまう現状です。 そこで今回はデイケアどのようなものかと言うことをご紹介しますので、ご家族の高齢者向けサービスでお悩みの方はご参考にして下さい。
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(1)デイケアとは

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1895768

デイケアとは、通所型介護サービスの一つです。通所リハビリテーションとも言い、医師の常駐が義務付けられているサービスです。

利用者はデイケアを通じ、

  • 身体機能の維持や回復
  • 認知機能の改善
  • 日常生活の回復

などを医師の指導の元で行うことができます。

他にも、送迎や入浴介助など様々なサービスを提供しており、お客様のプランで様々なオプションをつけることが出来ます。

本記事では、そんなデイケアについて説明していきます。

(2)デイケアとデイサービスの違い

デイケアとよく混同されがちなサービスが、「デイサービス」です。

「デイケア」も「デイサービス」も通所型介護サービス、すなわち、サービス利用者が施設に赴き、必要なサービスを施してもらうタイプの介護サービスであると言う点ではデイケアもデイサービスも同じです。

しかし、デイケアは「通所リハビリテーション」、デイサービスは「通所介護」と呼ばれているように、両者には明確な違いがあります。

デイサービスはデイケアと違い、医師の常駐が義務付けられていないため、自分で体を動かせる方が多く通われるサービスになっています。

また、デイサービスでは主に社会交流の提供を目的としているため、デイケアのような身体機能の維持などの医療的サービスは提供しておりません。

ここでは、両者の違いを単純化して説明しているので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

デイサービスとデイケアの違いについての詳しい記事はこちら

デイケアとデイサービスの違い | 利用目的や料金を徹底比較

(3)デイケアのサービス内容

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1242509

デイケアのサービス内容は前述のように身体機能の維持や回復、認知機能の改善などを提供しています。具体的には医師の指導の元に理学療法や作業療法、言語療法などをグループで行います。

プラン次第では個別に指導してもらうプランなどもあり、お客様に合ったプランを提供しております。

基本的に6~8時間ほどの滞在を提供していますが、お客様に合わせて1~2時間、3~4時間など短時間の滞在を提供するサービスもあります。

利用する方に合ったプランを本人やまわりの家族で話し合い、無理のないサービスを受けるようにしましょう。

(4)デイケアでの過ごし方

デイケアでの過ごし方の例を紹介します。

お迎え(8時~9時)

車で家まで迎えに来てくれます。

この時に、看護婦が利用者に対して体調を聞き、血圧や体温などを測ります。

入浴(9時~12時)

ご家庭で入浴が困難な方へ向けたサービスで、リハビリの一環として入浴をご希望される方へ向けたサービスになります。

手作業(9時~11時)

手先を動かすことにより、脳の活性化を図ります。

集団での作業になりますので、コミュニケーション能力の向上、コミュニケーションを通して認知機能の向上などを目的としています。

体操(9時30分~10時、10時30分~11時)

集団リハビリの一環としてラジオ体操を30分ほど掛けて行い、11時30分からは口腔体操を行い昼食に備えます。

他にも立ち上がり練習などを行い、日常生活の向上を目指します。

昼食(12時)

昼食をただ食べると言うこと以外にも他の方と集団で昼食を食べることによりコミュニケーションを図ります。

これにより認知機能の改善やストレス解消などを目指しております。

自主トレーニング(13時)

専門のトレーナーやセラピスト、医師の指導の元、個別に身体機能の維持と向上を目指しトレーニングをします。

おやつ(14時45分~15時)

体を動かした後、お帰りになるまでのひと時をおやつを食べて過ごして頂きます。

これも昼食と同様に集団で食べることになりますので、コミュニケーションを通じて認知機能の改善などを目指しています。

帰宅(15時30分)

以上がデイケアで過ごす一日の例となります。

(5)デイケアを利用する対象となる人

デイケアの利用対象者

デイケアをご利用される対象となる方は、主に自宅で生活をしながら社会復帰を目指す方となります。

年齢を重ねたことで、身体に歩行障害などの障害が見られる方、筋力低下により咀嚼することが難しい方、認知機能が衰えてきた方などが対象となります。デイケアでは医師が常駐しているため、日常生活において医師が傍にいた方が良いと言う方はデイサービスよりもデイケアの方が良いでしょう。

また、何かしらの病を患って退院した後などで日常生活に支障が起こっている場合もデイケアがおすすめです。

デイケアの利用条件

デイケアは介護保険の給付対象となっているサービスですので、デイケアをご利用されるお客様は要介護認定を受けている必要がありますので注意が必要です。

「要介護1~5」であり、主治医により、自立した生活を送るためにリハビリが必要と判断された場合にのみ、デイケアを利用することができるのです。

要介護認定とは?という疑問をお持ちの方へ

【保存版】要介護認定の基礎知識│7つの区分の特徴や申請までの流れ

(6)サービスを受けられる場所

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/7517

デイケアのサービスを受けられる場所は主にお近くの

  • 介護老人保健施設
  • 病院
  • 診療所

の3パターンが基本となっております。

基本的にはご自宅から近い方が良いのですが、現在では送迎のサービスもオプションとしてつけることが可能な場合が多いため、自宅から離れている場合でも安心してデイケアのサービスを受けることが出来ます。

先述しましたが、デイケアでは医師の常駐が義務付けられています。そのため、デイケアを提供している施設は病院の中であったり敷地内だったりと言う場合が多いです。

デイケアで利用する施設を選ぶ際は、自身の健康状態・ニーズに合ったサービスを提供しているデイケアを選ぶことが大事になってきますので、サービス内容の確認が欠かせないといえるでしょう。

(7)デイケアの費用

(5)にて説明した通り、デイケアのサービスには、介護保険が適用されます。

そのためご利用される方は介護認定を受けていることが前提となります。介護保険が適用されると自己負担額が1~2割になります。

実際にいくらかかるのかは、以下の表を参考にしてみてください。

デイケア 費用 目安

(平成30年 厚生労働省『介護報酬の算定構造』をもとに作成)

※これは、介護サービス費自己負担が1割の方の金額です。一定の所得を持つ、2割負担の人の場合、この金額は2倍になります。

※あくまでこの数値は目安であるため、具体的なサービス料金などは地域・施設によって微妙に異なる場合があります。利用を決める前には、一度施設に直接確認するようにしましょう。

(8)デイケア施設を選ぶポイント

デイケアを提供している施設を選ぶポイントでまず大事なことは営業日になります。たとえば、土日祝日でもサービスを行っている施設は少ないため、土日祝日での利用も考えている場合は、事前に確認する必要があります。

また、多くの方が様々な理由で通う施設なので、人間関係が合う合わないという問題もしばしば起こります。

そのため、不安な場合は体験入所をしているかどうかを確認する必要があります。

まずは何よりも利用する本人の意思が大事なので、本人様が快く過ごせる施設を探すことが一番でしょう。

その他におやつ代やおむつ代、手作業で使う材料費などが掛かることもありますので、事前にデイケア施設に確認しておきましょう。

(9)利用開始までの流れ

デイケアの利用開始までの流れをご紹介します。

要介護認定の申請

デイケアのサービスを受けるには介護認定が必要になりますので、介護保険被保険者証をお持ちになり各市町村の窓口で申請を行います。

認定調査、主治医意見書

各市町村の調査員やケアマネージャーなどがご自宅へ伺い心身の状態を確認し、介護認定が必要かどうかをチェックします。

主治医意見書は各市区町村が主治医に依頼をしますが、主治医がいない場合は各市区町村の指定医の診察が必要になってきます。

審査、認定

認定調査でチェックした内容を元に介護認定をするかどうかを判断します。

この審査の結果で介護認定がされると介護保険を使うことが出来るようになります。

介護サービス計画書の作成

介護認定を受けた後は、ケアマネージャーにより介護サービス計画書の作成が行われます。

これを元にどの施設を利用すべきか適切な施設を紹介してもらえます。

介護サービスの利用開始

以上の流れにより、実際に介護サービスの利用開始となります。

この時に事前に見学や体験入所などをしてご本人様と施設が合うかどうかを調べておくと良いでしょう。

施設によって提供するサービスが異なってきますので、事前に見学や体験入所が出来るか各施設にあらかじめ確認する必要があります。

(10)デイケア利用を決めたら

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1635021

デイケアの利用が決まったらただ通えば良いと言うものではありません。その日の体調の良し悪しはご本人様にしか分かりませんし、気分が乗らないなどの理由もあります。

無理矢理デイケアへ通わせても効果は薄いですし、今後デイケアへ行きたくないと言う理由にもなってしまいます。まずは何よりもご本人様が楽しんで通われることを前提にしていきましょう。

また、ご家族でなかなか解決出来ない問題が出てきた場合には、ケアマネージャーや医師と相談してみるのが重要です。

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